謹啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。株式会社霧海風は、2026年6月をもちまして創業3周年を迎えました。この節目の日を迎えられましたのも、お客様、お取引先様、関係者の皆様のご支援の賜物です。心より御礼申し上げます。
この3年間、多くの企業様の現場に入り、業務改革やシステム導入、データ活用、新規事業や営業改革など、様々なテーマをご支援してまいりました。そして、その中で改めて強く感じたことがあります。それは、企業の課題はツールだけでは解決できない、ということです。近年は生成AIの活用が急速に進み、多くの企業が導入や活用方法を模索しています。実際に弊社へも、生成AIに関するご相談をいただく機会が増えました。一方で、現場を拝見すると、「AIを導入すれば解決する」というケースは想像以上に少ないことにも気づかされました。
〇業務効率化や付加価値創出のボトルネックを明らかにせずに着手してしまっている
〇組織文化を無視した正論や型で進められている
〇新規領域の開拓で人の仮説が求められる局面がある
〇投資の意志決定や配分などの人の最終判断が曖昧模糊となっている
このような状態では、どれほど優れたシステムやAIを導入しても、期待した成果につながりません。私たちが向き合うべきものは、ツールではなく、その背後にある企業の構造そのものだと考えています。
■今後の方針
創業4年目を迎えるにあたり、霧海風は改めて「企業変革の上流を扱う会社」としての立ち位置を明確にしていきます。生成AIを否定するつもりはありません。むしろ、業務効率化や付加価値創出のために有効な手段である場合は、積極的に活用すべきだと考えています。また、生成AIの導入や活用を専門とする企業との連携も進めていきます。しかし、霧海風自身は生成AI導入支援を主軸事業とはしません。私たちが価値を発揮できるのは、その前段階にある問いを扱うことだからです。
例えば、
〇何が本当のボトルネックになっているのか
〇どこに投資すれば最も成果につながるのか
〇現場では実際に何が起きているのか
〇どのような進め方であれば組織に定着するのか
〇競争環境の中でどのような位置取りを取るべきか
といったテーマです。
正解が明確ではない状況の中で、現場の一次情報を集め、仮説を立て、検証しながら前に進む。組織文化や意思決定構造を踏まえながら、現実的な変革の道筋を描く。こうした領域こそが、私たちが今後も取り組み続ける領域です。
■主な支援テーマの一例(2025年度実績)
・購買部門の業務省力化支援
・データ分析における財務セグメントの標準化支援
・IT投資のROI向上に向けた投資稟議書の導入・浸透支援
・新規開拓における仮説提案営業の構築支援
・原価計算システムリプレースに向けた要件定義支援
テーマは様々ですが、共通しているのは、単なるシステム導入や業務改善に留まらず、その背景にある構造的な課題を解きほぐすことにあります。
創業当初から、私たちは霧の中を進む企業の羅針盤でありたいと考えてきました。変化の激しい時代だからこそ、流行する手法やツールそのものではなく、本質的な課題に向き合う姿勢がこれまで以上に重要になると考えています。創業4年目も、企業変革の上流を扱うパートナーとして、お客様とともに歩み続けてまいります。
今後とも、変わらぬご支援とご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2026年6月
敬具
株式会社霧海風
代表取締役 広田祐也


